卒展を見に行こう

卒展を見に行こう

年末が近づいてきましたが、年が明けたらデザイン関係の学校では1年で一番華やかなシーズンが始まります。そうです、各大学の卒業制作展が毎週どこかで開催される季節です。卒業生は必死に完成させようと頑張っていて、受験生並に年末年始返上で学校に籠もっていることでしょう。

展示をみる人
Gerd AltmannによるPixabayからの画像

ほとんどのデザイン系の学校では、卒業制作を提出しなければ卒業できません。4年生の大学では4年次の1年間まるまる期間を使って、調査や準備を積み上げてから制作しています。展示品に各大学の特色が濃く出ており、その学校の学生さんもいて説明してくれます。それぞれの展示は個性的なのに、合計の展示数が多いので、その学校の特色を総合的に把握することができます。

これからデザイン系の学校に進もうと考えている人にとっては、自分が通ってみたいと思う学校を探せるでしょう。もうデザイン系の大学に進学が決まっている人は、これからの学生活動で最終的にどのレベルに到達する必要があるか、具体的にイメージできるようになります。デザイン系の学校にすでに通っている学生さんにとっては、他の学校を見ることで自分が通っている学校の特徴がより明確になったり、普段とは違った視点や方法を目にして刺激になります。

学校ごとの学校生活や勉強環境を知るにはオープンキャンパスが最も適していますが、学校の教育思想や方針を最終的にどのようなレベルで実現しているかを知るには卒業制作展が最も適しています。まだ、これからデザインの学校に通う人にとっては、思想も方針も分からないとは思いますが、会場で展示品を見て感じるだけでも十分ではないかと思います。

彫刻をみる人
Bernd HildebrandtによるPixabayからの画像

卒業制作展の会場は、美術館などを借り切って行うか、各大学で展示するかのどちらかになりますが、これは学校ごとにばらばらです。同じ学校でも学科によって会場が違ったり、年によって学校だったり美術館だったりします。本サイトでも代表的な学校についてはカレンダーにまとめるようにしますが、とても全部の学校を載せることは不可能で、掲載間違いもあるかもしれませんので、自分の興味ある学校のホームページを見て確認しましょう(一部の学校は12月から始まっています)。

また、日本インダストリアルデザイナー協会の中部ブロックでは、各学校の卒業制作展を回って講評会も行っています。その講評会は会場でオープンに行われますので、制作した学生さんがプレゼンを聞くことができますよ。

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