自分だけのオリジナルギターを作れるんだって

自分だけのオリジナルギターを作れるんだって

デザイン検討において、自分で作ることのできる以上の模型が必要なときには、近くの模型制作のプロにお願いしています。先日その会社に伺ったところ会議室にギターがあったので聞いてみたら、なんと自社開発のオリジナルギターとのことでした。

ケミカルウッド製 超重量級ベース

初号機は材質が均一で安定しているケミカルウッドで製作してみたところ、あまりに重くて肩こりがひどく、結局は通常のギターのようにマホガニーなど木材で制作するように。写真はその初号機です。残念ながら他の試作機は、購入検討の音楽関係者が音質チェックのためにスタジオに持っていってしまったとのこと。

ギター製作の専門学校出身者が模型制作のスタッフとして働いていて、その人が中心になって開発しているそうです。木だけで組み立てられているかと思っていたら、ギターの弦に負けないようにネックの内部にテンションをかけた金属部品を入れているなど工夫がされているようです。

ペグも少し変わった形のものはないようで、オリジナルを削り出しで作っていたら評判良くて、ペグだけで売って欲しいという要望もあるとのこと。

左が岐阜のロックバンドに所属している鈴木新モデル(購入可)、右がジュディマリの恩田快人モデル

カタログに掲載されている製品も受注生産になりますが、自分だけの形や色、仕上げのギターを発注できるので、ギターに思い入れのある方は、世界に一つだけのオリジナルギターを作ってみるのもいいですね!

でも、高校生にはちょっと苦しいかもしれません。値段的に。制作していただくだけで70万円から高くなると100万円以上、オリジナルのための設計費用も最低でもン十万円。お金を貯めてから買うか、専門学校に通って自分で作れるようになるか。

ギター製作の専門学校に通ってもギターを作ることそのものを仕事にできるのはわずかな人のみですが、それでも音楽とギターが大好きで作ることが好きな人は進路の一つとして考えてみるのも良いかもしれません。こちらの会社のギタークラフト部の人のように、卒業時にギター製作会社に就職できなくても、模型会社で腕を磨きながらギターを作り続けることもできます。

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